WordPressは多種多様なプラグインがありますよね。
ごりごりプログラムが書けない人でも「これしたい」「あれしたい」がプラグインを使ってどうにかできるのがWordPressの魅力。
一方で、サイト制作者としては世の中にプラグインがありすぎるのも困りもの。
- プラグインのことって、どこまで勉強すればいいの?
- 既存のWordPressサイトのカスタマイズって、何がどうなってるかわからなくて怖い…
- ていうか、WordPressのプラグインは多すぎて意味不明
そこで、これまで多数のWordPressテーマを開発してきた私が、実務でよく使う「これだけは抑えとけ!必須のプラグイン」をまとめました。
サイトに必須の「問い合わせフォーム」をつくるプラグイン
WEBサイトやブログを作るときに、お問い合わせフォームの設置は必須になりました。
ときには、Googleフォームやformrunを使って簡易的にフォームを設置するだけでいいケースもありますが、たいていはサイト内に独自の問い合わせフォームを設置することになります。
そんなとき、よく使われる「問い合わせフォーム」生成プラグインはたいてい下記の2種類です。
Contact Form 7
シンプルだけど、問い合わせフォームを作るのに必要な機能がそろっています。
他のプラグインとも連動させやすいのがGOOD。
アップデートもかなりこまめにしてくれるので、安心して使えます。
日本人が開発したプラグインで、公式ドキュメントが日本語で用意されているのもありがたいですね。
MW WP Form
Contact Form 7と並ぶ、有名なフォーム作成プラグイン。
フォームに「確認画面」「完了画面」を作るなら、むしろこっちのほうがやりやすいので、MW WP Formを好む人も多いです。
公式で、ここ最近にリリースされたWordPressのバージョンに対応していないので注意が必要です
WPテーマ開発がかなり楽になる、ないと困るレベルのプラグイン
開発作業を効率化するために使うプラグインです。
人によって使ったり使わなかったりするプラグインや、クライアントに納品する際には消してしまうプラグインもあるかと思います。
ただし、下記3つをどれも使ったことがない人はいないくらい有名なプラグインので、あらかじめ知っていると案件をこなす際に必ず役立ちます。
Advanced Custom Fields(ACF)
投稿や固定ページの編集ページに項目(カスタムフィールド)を追加・編集・削除するのに必須のプラグイン。
自分でPHPのプログラムを書いて管理するのはハードル高めですが、このプラグインを使えば容易に設定ができるため愛用する人も多いです。
All-in-One WP Migration
サイトの引っ越しや、開発環境で作っていたWordPressのデータをネット上へと移動させるためのプラグイン。
納品の際に削除することが多いですが、サイト制作では必ず使うといっても過言ではないかと思います。
Advanced File Manager
ちょっとサーバーにあるテーマファイルを直接触りたい & 念のためバックアップ取りたいときなどにかなり活躍するプラグイン。
クライアントに「サーバーの管理画面に入るためのIDとパスワードを教えてください」と聞いてもぱっと答えられない人もいますが、このプラグインを使えばちょっとしたことならWordPressの管理画面から操作できるようになるのでおすすめ。
類似のプラグイン「File Manager」にはセキュリティ面での脆弱性があるとの公式発表もあったため、必要なときはAdvanced File Managerを使うようにしています。
できることの内容からややセキュリティ面の懸念が残ることもあるので、使い終わったら削除しておくと間違いないでしょう
SEO対策のための必須プラグイン
WordPressでサイトを作るときに、SEO対策ができるかどうかで受注金額がかわることも多いのではないでしょうか。
もちろん、SEOのきちんとした知識があるに越したことはないのですが、下記のプラグインを使えば簡単にSEO対策ができるので、使う人も多いです。
All in One SEO Pack
かの有名なバズ部でも積極的に使用しているSEO対策プラグイン。
設定項目が多いのですが、一度だけきちんと丁寧に設定しておけば、ずっとSEO向上の効果が得られるので、使う人もかなり多いです。
Yoast SEO Pack
SEO対策のための設定をまとめてしてくれるプラグインその2。
適切に設定をすればSEOの効果が期待できるのですが、やや設定画面がわかりにくいのがマイナス。
SEO関連の専門用語を知っていると、より使い勝手がよくなると思います。
Google XML Sitemaps
Googleなどの検索システムにサイトの情報を伝えてくれるサイトマップを自動生成・自動送信してくれる便利プラグイン。
これをきちんと設定しておけば、サイトを更新するたびにサイトマップを手動で送信する必要がないので、設定しておくのはかなりオススメ。
ブログ作成でよく使われる定番のプラグイン
ブログを作るとなると、おのずと必要な機能は絞り込まれてくると思います。
よくある「ブログらしい」機能をつけるために、よく使われる定番のプラグインを3つ選びました。
実際に私がよく使うものばかりです。
Table of Contents Plus(TOC+)
ブログに目次を挿入したいときに使うプラグイン。
必要な項目を設定しておくだけで、記事に自動で目次を追加してくれます。
見た目部分のカスタマイズもしやすいのが特徴です。
Rinker
アフィリエイト系のブログを作るときの必須プラグイン。
シンプルな設定画面で使いやすく、記事に挿入したアフィリエイト商品を一覧で管理できるのも好評の理由の一つだと思います。
カエレバ
Rinkerとならんで、アフィリエイターが愛用するプラグイン。
多くの人が使っているので、設定方法がわからなくなったときにググるときちんと情報が出てくるのが特徴です。
ECサイト制作に欠かせないプラグイン
年々、ネット上でものを販売したい人も増えています。
特に小商いをしている人からの需要が多いですね。
BASEなどで手早く済ませる人もいますが、きちんとこだわってネットショップをつくりたいという理由でWordPressを選択する人もいます。
そんなときには、下記のプラグインが大活躍。
Woo Commerce
ネットショップを作るにあたり、必要な機能がすべてそろっているプラグインです。
ECサイト作成といえば「WooCommerce」。
かなり便利なプラグインなのですが、外国製のため日本語でのサポートがやや弱いのが問題になることもあります。
Welcart
日本で一番よく使われているEC系のプラグイン「Welcart」。
オリジナルショップをかなり手軽に作れ、すべての説明が日本語で書かれているためカスタマイズもしやすいので、英語に抵抗のある人はこちらを使うとよいかもしれません。
WordPressのシステム補助に入れておくことが多いプラグイン
あまりサイトの見た目に関わる部分ではないですが、サイトとしての機能性を確保するときに活躍するプラグインもあります。
なかなかサイト内部のことは専門知識がないと難しいですよね。
ただし、知識不足をカバーしてくれるということで、下記のプラグインを使うケースがあります。
WP Multibyte Patch
マルチバイト言語(日本語)が原因で生じるシステム上のエラーを解消してくれるプラグインです。
特に設定項目などはなく有効化しておくだけで働いてくれるので、日本語でのサイトを作るときの必須プラグインです。
Akismet Spam Protection
サイトのセキュリティ対策をしたいのであれば、Akismetが一番有名。
WordPressをインストールしたときに自動で入っているプラグインです。
サイト制作者がきちんとセキュリティ面まで考えていたとしたら、まずAkismetを導入していると思います。
WP Fastest Cashe
サイトの読み込み速度を向上させるものとして、一番有名かつ有効なプラグインです。
開発中に有効化されていると、自分が変更した点がなかなか反映されず慌てるかもしれないので、開発が終わったあとで有効化しておくのがオススメ。
EWWW Image Optimizer
サイトの読み込みが遅くなる一番の原因が「サイズの大きすぎる画像」。
ただし、サイトを運用していく人がそこまで注意を払える人であるとは限りません。
そこで、このプラグインが自動でサイズ調整などを担ってくれるため、導入する人が多いです。
Classic Editor
WordPressのバージョン5以降で導入された新しい編集画面(Gutenberg)ではなく、旧式の編集画面を使いたい場合に活躍するプラグイン。
サイトで利用する編集サポート系のプラグインによっては、WordPress5.0以上に対応していない場合があるので、このプラグインで編集画面を調整することもあります。
Jetpack by WordPress.com
WordPress公式が用意している、かなり有名なプラグイン。
サイトのアクセス解析や問い合わせフォーム作成、SNSの自動共有などをすべてまとめて行ってくれる優れものです。
Elementor Page Builder
誰でも自由にサイトコンテンツを編集できるようにするためのプラグインです。
直感的にサイトの中身を操作できるため、特にWordPress4.0以下のバージョンではクライアントの要望に合わせて導入されることが多いです。
ただし、Gutenbergの採用で存在意義が薄れてきている感があり、今後は遭遇する頻度が少なくなっていくかもしれません。
まとめ
サイト制作者として抑えておくべき定番のプラグインを紹介しました。
もちろん、世の中には無数にプラグインがあって、すべてを網羅することはかなり難しい…。
ただし、よく使われるプラグインをざっと抑えておくだけでも、かなり楽になります。