「WordPressサイトの引っ越し」っていかにも大変そうですよね。
- 開発環境にあるWordPressサイトを本番の環境に移したいとき
- とあるWordPressサイトを別のURLに移したいとき
など、手動で引っ越しをするととても大変です。
データベースとやらに保存されている記事情報をコピーして、使っていたテーマを移動させ、画像がきちんと表示されるかチェックして……と複雑な多くの手順を踏む必要があります。
でも、実は無料のプラグイン「All-in-One WP Migration」を使えば、専門知識がなくても簡単に引っ越しができます。
この記事では最短時間でサイトの引っ越しをする手順をまとめました。
WordPressサイトの引っ越しプラグイン「All-in-One WP Migration」のインストール方法
「All-in-One WP Migration」を使うには、まず引越し元(ローカル環境など)のWordPressサイトと、引越し先のWordPressサイト両方にプラグインをインストールする必要があります。
プラグインは以下の手順でインストールします。
![プラグインをインストール](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.21.39-1024x438.jpg)
- 管理画面「プラグイン」→「新規追加」
- 検索窓に「all in one wp migration」と入力
- プラグインの「今すぐインストール」→ボタンが「有効化」に変わったら再度クリック
WordPressサイトの引っ越しプラグイン「All-in-One WP Migration」の操作手順
引越し元、引っ越し先ともにプラグインができたら、以下の手順で引っ越しをします。
- 引っ越し元でデータを引き抜く
- 引越し先でデータを入れる
- リンク切れがないようにパーマリンクを更新
一つずつ説明していきますね。
引越し元でデータを引き抜く
まずは、引越し元に入れたプラグイン「All-in-One WP Migration」でデータを引き抜きます。
![エクスポート](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.24.43-1024x685.jpg)
- 管理画面「All-in-One WP Migration」のサブメニュー「エクスポート」
- 折りたたまれている「エクスポート先」でをクリックしてメニュー表示
- メニューの中の「ファイル」を選択
すると、自動でデータの準備が始まります。
![エクスポート中](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.26.56-1024x383.jpg)
30秒〜1分ほど待つと、ダウンロードボタンが出現します。
![データをダウンロード](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.28.03-1024x380.jpg)
緑色のボタンをクリックすると.wpress
という見慣れない拡張子のファイルが1つダウンロードされます。
これがWordPressサイトの引っ越しに必要なすべてのデータをまとめたものです。
ファイルを編集してしまうと引っ越しが失敗するので、ファイル名を含め一切変更しないようにしてください。
一部データのみ引っ越ししたい場合
「投稿のリビジョン(過去のバージョン)は移さなくてもいい」など、全データではなく一部データのみ引っ越ししたい場合は、エクスポート前に変更ができます。
![高度なオプション](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.29.56.jpg)
エクスポートボタンの上にある「高度なオプション」をクリックすると設定メニューが現れます。
ここではエクスポートしたくないものにチェックをいれると、その項目を除いたデータをダウンロードすることが可能です。
引っ越し先でデータを入れる
次は、引越し先のWordPressサイトでデータを入れます。
![インポート](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.42.43-1024x549.jpg)
- 管理画面「All-in-One WP Migration」のサブメニュー「インポート」
- 右側に表示されるエリアに、先程ダウンロードした
.wpress
拡張子のファイルをドラッグ&ドロップ
![](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/「サイトの最大アップロードサイズを超過しています」の対処法-300x157.png)
ドラック&ドロップでファイルを入れると、自動でインポート作業が始まります。
![インポート中](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.50.53-1024x398.jpg)
先程のダウンロードと違い、データ量によっては数分以上かかる場合があるので焦らずに待ってください。
インポート作業がおわると確認メッセージが表示されます。
![インポート確定前の確認](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.52.37.jpg)
ここで注意です。
右下の「開始」を押してインポートを開始すると、引越し先WordPressに入っていたデータはいったん全て削除されます。
後で元に戻すことはできません。
消して大丈夫なのか今一度確認してから「開始」ボタンをクリックしてください。
クリック後すこし待つと、インポートが完了します。
![インポート完了](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-22.54.08.jpg)
インポート完了時とともに、システム上はいったんログアウトとなります。
「完了」ボタンを押したあと、どこかに移動しようとすると強制的にログイン画面が現れるはずです。
![](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-21.19.55-1024x1017.jpg)
すでにWordPressの引っ越しは完了しているので、引越し元で使っていたアカウントでログインしてください。
エクスポートするときに「データベースをエクスポートしない」オプションを設定した場合は、アカウントデータは引き継がれていません。
ログインを要求されても、引越し先でもともと指定していたアカウントでログインしましょう。
なお、ログイン前に以下のように「データベースの更新が必要」と画面に表示されることがあります。
![](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-23.05.20-1024x508.jpg)
引越し元と引越し先のWordPressが利用しているシステム(データベース)のバージョンに差異があったため、更新してよいか確認する画面です。
更新しても問題はありませんので「WordPressデータベースを更新」ボタンをクリックしてください。
リンク切れがないようにパーマリンクを更新
引っ越し作業をしたあと、ときどきサイト上でリンク切れが起きることがあります。
何か失敗してしまったのではないかと慌てないでください。
リンク切れは、パーマリンクを更新するだけで解消できます。
![パーマリンク設定を更新](https://labo.kon-ruri.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-01-23.09.59-1024x564.jpg)
- 管理画面「設定」のサブメニュー「パーマリンク設定」
- 項目は何も変更せずに「変更を保存」ボタンをクリック
ここで、パーマリンク設定をいじる必要はありません。
ただページの一番下にある「変更を保存」ボタンをクリックしてください。
ボタンをクリックするとシステムが勝手にリンク切れがないかチェックし、リンク切れの場合は自動で修正をかけてくれます。
WordPressサイトの引っ越しプラグイン「All-in-One WP Migration」は万能
WordPressサイトの引っ越しには、間違いなくプラグイン「All-in-One WP Migration」がオススメです。
面倒な作業をすべてまとめて自動で行ってくれます。
そのため、専門知識がない初心者でもOK!
実は一部の機能が有料ですが、特殊な作業がなければ無料のままで十分使えます。
これまでで有料版にしないと困るようなシチュエーションはありませんでした。
ぜひ「All-in-One WP Migration」を役立ててくださいね。